研究課題
基盤研究(C)
超高感度電気化学発光イムノアッセイ(ECLIA)法を構築すべく、イオン液体ナノ粒子(ILNP)を用いたILNP- ECLIAの開発をおこなった。モデル分析対象物質のアビジン(AVI)において、AVI濃度が1~10 μMの間で電気化学発光(ECL)強度との間で直線関係が得られた。ILNP-ECLIAは少し感度の点で劣るものの、粒子状態でECLを観測できるという長所を有するため、簡便にイムノアッセイができる可能性を示すことができた。
分析化学
本研究課題で開発したイオン液体ナノ粒子(ILNP)を用いた電気化学発光イムノアッセイ(ILNP-ECLIA)法は、粒子状態で電気化学発光(ECL)を観測できるという点が、本研究成果の学術的意義である。また、ILNP-ECLIA法は原理的には一般的なイムノアッセイ系を用いているため、分析可能なバイオマーカーの適用範囲が広い。したがって、種々の難治性疾患に関与するバイオマーカーを測定できるため、難治性疾患の超早期診断につなげることができるという点が本研究成果の社会的意義である。