研究課題/領域番号 |
21K06822
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
山田 源 和歌山県立医科大学, 医学部, 特別研究員 (80174712)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 陰茎 / 海綿体 / 勃起 / ED / 血管 / 持続勃起 / 可視化 / リンパ管 |
研究成果の概要 |
申請者は、海綿体血管洞シヌソイドの機能と病態解明のために培養系を樹立し、収縮/弛緩過程を解析した(Front Cell Dev Bio 2022) 。海綿体の収縮/弛緩過程について 血液の流入/流出解析系を樹立し (RMB 2024)、 持続勃起症マウスも発表し (RMB 2022 ) 血液の排出異常を示した。さらに シヌソイドのリンパ系マーカーLyve1発現を報告した。鳥類では リンパ液による勃起制御が知られる。この知見は 体液による勃起制御の観点から興味深い。また陰茎癌においては 会陰部リンパ節転移が、予後に重要である。この様にリンパ系因子発現の意義は、さらに解析が重要と考えられた。
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自由記述の分野 |
生殖医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海綿体は、微細な洞様血管(シヌソイド)を含み、血液の充満により弛緩/収縮を行い勃起・非勃起状態に対応した種々のストレス及び損傷を受けると推察されるが、その詳細は未解明である。海綿体は、加齢や糖尿病等によって内皮、平滑筋、血管周辺細胞等が障害され、その疾患の勃起機能障害(ED)は、高齢化した日本に高頻度である。海綿体の恒常性維持、再生機構の解明は、男性ホルモンによる内分泌学、血管内皮・平滑筋等の組織形成、加齢―男性医学等の医科学的視点で重要である。今回の海綿体微細血管系に対する解析結果は、申請者による独自な解析系によるものであり今後の海綿体疾患解明に大きく寄与すると期待される。
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