研究課題/領域番号 |
21K07072
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
|
研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
杉本 勝俊 東京医科大学, 医学部, 准教授 (20385032)
|
研究分担者 |
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (80273358)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 肝細胞癌 / 穿刺局所療法 / ラジオ波焼灼療法 / 不可逆電気穿孔法 / 腫瘍免疫 |
研究成果の概要 |
今回我々は2つの異なる穿刺局所療法:ラジオ波焼灼療法(RFA)と不可逆電気穿孔法(IRE)の抗腫瘍免疫効果に関して担癌モデルマウスを用いて比較した。RFAとIREの両方とも、主腫瘍を治療後に腫瘍を別の部位に移植しても腫瘍は排除された。抗CD8抗体により腫瘍の増大が見られたことよりCD8+リンパ球が腫瘍の増殖抑制に関与していると考えられた。また、主腫瘍以外に転移があるモデルでは、RFAでは主腫瘍の治療により転移巣の縮小を認めるが、IREでは転移巣の増大を認めた。この現象の背景にはIL-6の関与が示唆された。この腫瘍の増大は免疫チェックポイント阻害薬の投与により抑制された。
|
自由記述の分野 |
肝臓病学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2つの異なる穿刺局所療法:ラジオ波焼灼療法(RFA)と不可逆電気穿孔法(IRE)の両方とも長期的な腫瘍免疫を誘導することが分かり、この現象にはCD8+リンパ球が関与していることが示唆された。しかし、IREでは治療を不完全に行うと残存腫瘍が増大する可能性があり、実臨床において注意する必要がある。
|