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2023 年度 研究成果報告書

PLOD2-インテグリン水酸化反応に基づく癌転移抑制デコイペプチドの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09626
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関新潟医療福祉大学 (2022-2023)
新潟大学 (2021)

研究代表者

齋藤 憲  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (70426584)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードがん浸潤転移 / 水酸化酵素 / ペプチド
研究成果の概要

私たちは、本研究において口腔・頭頸部癌治療の新しいツールとして、口腔・頭頸部機能を温存し、がん浸潤・転移を実効的に抑制するペプチド薬の開発に取り組みました。このペプチド開発は、これまで報告したリジン水酸化酵素PLOD2とIntegrin beta-1の相互作用に基ずくものであり、本成果で得られたbeta-1ペプチドは、口腔癌細胞の移動性とPLOD2-Integrin beta-1経路を抑制することが判明しました。また、薬剤(シスプラチン)との併用により、薬剤感受性を大きく亢進させました。一方で、beta-1ペプチドを標的細胞へデリバリーするペプチド(CPP)の開発は難航し、今後の課題です。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究から得られたbeta-1ペプチドは、PLOD2高発現の悪性腫瘍の浸潤・転移抑制と薬剤感受性を惹起することが考えられます。従って、本ペプチドの効果は、口腔・頭頸部癌だけでなく骨肉腫(PLOD2高発現)へ応用可能であり、現在、骨肉腫でのbeta-1ペプチドの作用を詳細に検討しています。また、ペプチドはデザイン改変の自由度が高く、抵抗原生、良好な吸収と代謝性そして生体低侵襲性である利点を持つことから優れた創薬開発ツールとなり得えます。即ち、本研究ペプチドの研究開発は、難治性の癌の浸潤・転移制御によるがん病巣の拡大を封じるものとなり、今後、標的細胞へ特異的にデリバリーする方法も検討していきます。

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公開日: 2025-01-30  

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