本研究の特徴は、患者・家族が感じるirAEの「いつもと違う」に着目した点である。「いつもと違うと感じたら連絡して」と指導されることが多いが、具体的でないため些細な症状に気づきにくく、「いつもと違う」と感じても遠慮から受診や施設への電話相談が遅れることがある。患者・家族の表現で具体化することでセルフモニタリング感度向上に寄与し、より早くirAEの対処に繋げられると考える。成果物は、運用中のがん薬物療法説明書(https://www.scchr.jp/information-prescription.html)へ活用し、多くの患者・家族が利用できるようHPで公開予定である。
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