研究課題
若手研究
本研究により、細胞外容積分画(ECV)が組織学的膵臓線維症分率と相関していることが明らかになった。また、ECVは膵臓癌群で高いことが示された。これまでの報告では、膵臓癌患者は膵臓の線維化が多い傾向にあることが知られており、膵臓の線維化によりECVが増加すると推察される。さらに、多変量解析の結果から、ECVが膵臓癌の存在の独立した決定因子であることが示された。
放射線医学
この研究では、造影CTから算出される細胞外容積分画(ECV)を用いて、膵臓の線維化の程度を非侵襲的に評価することができることが明らかになりました。さらに、ECVは膵臓癌患者で高値を示し、膵臓癌の独立した危険因子であることが示されました。ECVは、膵臓の線維化の進行を反映するイメージングバイオマーカーであり、膵臓癌の発生を予測するのに役立つ可能性があります。本研究の成果は、膵臓癌の早期発見や予防に貢献し、膵臓癌による死亡率の低下につながることが期待されます。