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2023 年度 研究成果報告書

定量的マルチモーダルMRIを用いた自閉症スペクトラム障害の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15851
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

入江 隆介  順天堂大学, 医学部, 助教 (30750210)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードAutism / Diffusion MRI / Diffusion tensor imaging / Brain microstructure / Neuronal loss / Neuroinflammation
研究成果の概要

自施設にて成人の自閉症スペクトラム障害(ASD)42例と定型発達例42例の頭部MRIデータを取得し、MRIによる神経突起イメージング(NODDI)の指標を用いて成人ASDにおける白質と灰白質の微細構造を多角的に評価した。ASD群では定型発達群と比べてNeurite density index (NDI)の低値と、Isotropic volume fraction (ISOVF)の高値を検出した。これらの結果は、ASDの白質・灰白質の神経細胞密度の低下、及び慢性神経炎症に関連する細胞外自由水の変化が病態基盤となる可能性を示唆し、NODDI指標のASDの診断バイオマーカーとしての有用性を示した。

自由記述の分野

神経放射線学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、マルチモーダルな神経微細構造評価を可能にするNODDIを用いてASDの神経基盤を示唆するパラメータ変化を多角的に捉え、ASDの新たな臨床的バイオマーカーを開発した点にある。特に、ASDに特有の神経変性や慢性神経炎症の客観的評価を可能にし、ASDと他の類縁疾患との鑑別に寄与する可能性がある。ASDの早期診断と適切な治療を促進することで患者とその家族の生活の質を向上させ、医療資源の効率的な利用の促進にも波及するが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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