癌細胞株を用いて、癌由来エクソソームに既存の抗癌剤を封入し胃癌治療効果の増強を示すことを試みたが期待された結果は得られなかった。研究を軌道修正し、胃癌による悪液質(体重減少や慢性炎症)の血中分子として免疫に関わるsPD-L1の定量と有用性を報告した。癌特異的な低酸素環境における癌由来エクソソーム内包物の変化、特にマイクロRNAの変化に着目し、腫瘍抑制的に働くマイクロRNA185に関する機能解析を行い報告した。また、手術で採取された患者癌組織を用いたモデルマウスを複数樹立し、小腸癌の1モデルからは、長期培養可能である細胞株を樹立することができ論文報告した。
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