淡水湖沼生態系における底生動物群集を支える栄養源について、堆積物中の微生物活動の重要性を正確に評価するための新たな手法を確立することを目的として、微生物の核酸の回収・精製・同位体比測定方法の検討を行った。その結果、従来の精製法に問題があり、うまく同位体比を測定することができないことが明らかとなった。しかしながら、淡水湖沼生態系において硫黄同位体比を用いた、微生物活動に関する新たな評価手法を確立し、底生動物群集の栄養源として、堆積物中での硫黄循環とそれに伴う微生物活動が重要であることが明らかとなった。
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