本研究成果はひずみを用いたフォノン熱輸送特性制御の可能性を示したものである。この結果は、従来のフォノン・エンジニアリングにおける構造界面におけるフォノン散乱を利用した熱輸送制御とは異なり、結晶構造または原子配列構造に基づいたフォノン輸送特性の制御の可能性を示したものである。この成果は、新規な熱輸送特性制御の可能性を提示するだけでなく、従来のフォノン・エンジニアリングと組み合わせることで、さらなる熱輸送特性制御の可能性も提示するものであり、学術的な意義は大きい。また、本研究成果はより高度かつ複雑なサーマルマネージメントを可能とするものであり、その社会的意義も大きい。
|