本研究の目的は、マスト細胞を可視化する最新技術を用いることで、定常状態およびアレルギー疾患時のマスト細胞数を定量化することである。申請者らは蛍光タンパク質によってマスト細胞を可視化する遺伝子改変マウス(Mcpt5-TdTomatoマウス)を作成して、その皮膚組織を、最新の組織透明化技術 (Nat Protc 14:3506, 2019)を使い透明化し、3次元蛍光イメージングを行ってマスト細胞の空間的時間的分布の把握を試みた。その結果Mcpt5-TdTomato マウス皮膚におけるマスト細胞は定常状態で皮膚真皮に可視化されKIT阻害剤投与後にはその大部分が消失することが確認できた。
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