研究課題
基盤研究(B)
先見的安定集合を,2国間貿易における関税交渉,社会的ジレンマ,売り手と買い手の取引などさまざまな経済・社会システムに適用し,その多くの場合において,主体が先を考えて行動した場合,たとえ拘束力ある合意がなくとも社会にとって望ましいパレート最適な状態が達成されることを明らかにした。さらに,先見的安定集合の考えを用いて,各主体の先見性に上限がある場合においても,パレート最適な状態を達成するようなメカニズムをデザインした。被験者を用いた実験により,メカニズムの実効性を検証し,メカニズムの実効性を高めた。これらの結果を2015年8月に開催した国際研究集会で発表した。
複合新領域