数理物理ないしリーマン幾何的な理論的背景をもつ空間の構造を研究した。この空間はツイスター空間とよばれ、複素数を用いて記述される3次元の幾何的な対象である。本研究ではツイスター空間の幾何学的な構造を研究した。その際に主要な道具となるのは、ツイスター空間上の有理型関数である。有理型関数が豊富に存在することを示すことができれば、それらを用いてツイスター空間の構造が詳しくわかることになる。最終的には、ツイスター空間を、定義式を具体的に書き下すということを行った。ツイスター空間は、上記のように独特の理論的背景を持つことから、その詳しい構造を調べることは数学・数理物理の両面から興味が持たれる。
|