iPS細胞は筋ジストロフィーの細胞移植治療の有力な細胞源として期待されている。本研究では(1)ヒト筋芽細胞とヒト線維芽細胞に対して、242種類の細胞表面抗原に対する抗体を反応させ、FACSにて解析し、CD56とCD271がヒト筋芽細胞を特異的に認識すること、(2)sphere形成による誘導(Stem Cells Transl. Med. 3:564-74, 2014)がヒトiPS細胞を筋分化させる方法として有効であること、(3)骨格筋系譜へ誘導した細胞を免疫不全ジストロフィーモデルマウスの骨格筋へ移植すると、ヒトiPS細胞に由来する骨格筋線維が再形成されることを確認した。
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