臨床的パイロットスタディで再還流後心筋梗塞領域に11C-メチオニンやヘパリン負荷18F-FDGが集積することが示されていたが(Morooka et al.JNM2009)、基礎研究でもメチオニンが炎症細胞に集積すること、時間経過とともに減弱することが確認され(Taki et al.JNM2013)、ダメージ心筋の評価に役立つと思われた。臨床研究では、正常心筋への生理的集積抑制のための前処置について、我々はヘパリンよりも長時間絶食のほうが炎症描出には適当であることを報告し(Morooka et al. EJNMMI Res2014)、心臓の炎症描出FDG PETの手法確立に寄与した。
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