レーリ散乱のレーザ偏光面角度に対する散乱光強度の空間分布の違いに着目し,レーザ内部の倍波発生装置(SHG)の角度を変えることにより,発振するレーザ光の偏光面を傾けた.この傾いたレーザ光面をイメージ・インテンシファイア付きCCDカメラで計測することで,一方のカメラにはレーリ散乱と周囲背景光の画像を計測し,もう一方のカメラには背景光のみが計測されることを明らかにした.この場合にレーザ内部のSHGの角度を偏光することで,レーザ強度分布が変化するので,これを補正する方法を適用した.希薄予混合火炎の温度計測にこの測定方法を応用し,周囲背景光の影響を取り除いて,温度計測を行うことを可能とした.
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