Rapoport-Zink空間のエタールコホモロジーと局所ラングランズ対応との関係について研究を行った.GSp(4)やGU(3)等の比較的小さい群に伴うRapoport-Zink空間に対しては,Lefschetz跡公式を用いたコホモロジーの分析やZelevinsky対合との関係など,これまでGL(n)の場合にしか確認されていなかった新たな結果を得ることができた.また,より大きな群に対する場合にも有効な手法を模索し,コホモロジーに現れる表現の有限性や,等標数局所体上のLubin-Tate空間とKloosterman層との関わりなど,今後の研究の出発点となる成果を挙げることができた.
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