本研究課題は、電子ツールを利用した電子ノートシステムを提案し、その導入効果を検証することであり、以下の成果を得た。 (1)デジタルペンで入力された電子ノートから、チェーンコードのヒストグラムやランレングス圧縮法を利用したDPマッチングで、キーワードを高速に検索する方法を開発した。また、電子ノートから頻度の高いキーワードを自動的に抽出する方法も開発した。 (2)講義の受講者が作成した電子ノートや授業風景の画像の解析から、常時板書を写すタイプの受講者としばらく板書を眺めた後にメモを取り始める2つのタイプの受講者が存在することが分かった。これらの解析を通して、受講者の講義への集中度の計測が期待できる。
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