食道扁平上皮癌細胞株のp-mTORレベルを測定後に低発現株と高発現株に分類し、mTOR阻害剤処理により細胞浸潤能、増殖能、抗アポトーシス作用、抗癌剤感受性において両株の 差を検討した。高発現株(TE4)と低発現株(TE11)において両株に有意差はなく、p-mTORの発現性が重要であった。また食道扁平上皮癌モデルマウスを作製し、mTOR阻害剤投与による抗腫瘍効果を確認した。免疫染色ではmTOR発現と予後相関ではp-mTOR陽性例は有意に予後不良であることを確認した。Hedgehog経路においては、転写因子であるGli1の免疫染色を施行し、予後との評価を行ったが、有意な差を認めなかった。
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