研究分担者 |
原 隆宣 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70283827)
羽澄 昌史 高エネルギー加速器研究機構, 助教授 (20263197)
田島 宏康 素粒子物理国際研究センター, 助手 (80222107)
渡辺 靖志 (渡邊 靖志) 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40126199)
長島 順清 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90044768)
金行 健治 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (30224629)
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配分額 *注記 |
192,600千円 (直接経費: 192,600千円)
2000年度: 35,000千円 (直接経費: 35,000千円)
1999年度: 43,000千円 (直接経費: 43,000千円)
1998年度: 57,000千円 (直接経費: 57,000千円)
1997年度: 57,600千円 (直接経費: 57,600千円)
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研究概要 |
KEKのBファクトリーは,平成11年6月以来順調に運転を続け,その結果,我々は平成13年7月までに約3,100万個のB中間子・反B中間子ペアのデータの収集に成功した.そして,我々が建設しオペレートした半導体検出器からのデータを解析し,B中間子崩壊の時間発展を測定した.この測定から,B中間子系におけるCP非保存を発見することについに成功した.CP対称性の破れのパラメータsin2φ_1の値を0.99±0.15と決定した.この結果は,弱い相互作用の粒子・反粒子非対称性が小林・益川理論で説明されることを強く支持する.過去約40年にわたって続けられてきた弱い相互作用の粒子・反粒子非対称の起源の探究に解答が得られたと言ってよく,今回の発見の素粒子物理学における意義は非常に大きい.我々は,また,チャーム中間子とB中間子の寿命の精密測定も完了させ論文を完成させた.どちらの測定精度も現在,世界最高である.これらの結果は,当研究室の3名の博士論文としてもまとめられた.これらの解析には,当補助金により増強したマルチCPU-PCサーバがフルに使われた.当研究のもう一つの目標である第2世代半導体検出器の開発については,そのR&D事項をすべて完了し,その結果(放射線耐性の高い読み出しICの開発や短小ストリップを用いた擬ピクセル検出器)を論文として公表した.この開発結果に基づき,実験の設計が終了,実機の建設が始まっている.
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