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ニンニク祖先種の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13575020
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 園芸・造園学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

衛藤 威臣  鹿児島大学, 農学部, 教授 (10041659)

研究分担者 岩井 純夫  鹿児島大学, 農学部, 教授 (50295276)
研究期間 (年度) 2001 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードニンニク / 祖先種 / トルコ野生種 / Allium / Allium tuncelianum / RAPD / 核型 / 交雑 / 収集 / トルコの野生種 / 染色体 / トルコ
研究概要

2001年、2002年の夏、トルコ東部及び中部でネギ属野生種Allium tuncelianum収集した。この種は1996年にイギリス、キュー植物園のDr.B.Mathewがニンニク(A.sativum)の祖先種の可能性を示唆した新種で、トルコ固有種である。2001年より2002年で多くの球根を収集できた。
まず、ニンニクと正逆交雑した。子房は多少肥大したものの、結実には至らなかった。なお、A.tuncelianumの自家受粉では種子も得られ、種子発芽も見られた。この結果、A.tuncelianumはニンニクと非常に近い種ではないことが推定された。
次に、RAPDで系統樹を作成した。収集したA.tuncelianum、ニンニク、その他の近縁種を用いて、RAPDマーカーにより多型を検出し、系統樹を作成した。大きくは2つのクラスターが形成された。問題のA.tuncelianumはA.macrochaetumに近く、A.atroviolaceumにはやや遠かったが、これらで1つのクラスターを形成した。ニンニクを含むその他の種でもう1つのクラスターを形成し、A.longicuspisに非常に近く、A.ampeloprasumに含まれるGreat-headed garlicに近いことが推察された。従って、A.tuncelianumとニンニクはRAPD分析でもそれ程近くないことが示唆された。
A.tuncelianumは同じくトルコで収集した野生種A.macrochaetumから新たに分けられた新種であるが、両者は核型も近かった。一方、ニンニクとは染色体数(16)は同じだが、2種類の付随体染色体の数その他がニンニクと異なり、ニンニクは独特の短い次中部動原体染色体2本を持ち、やや核型が異なった。これらの結果からA.tuncelianumはニンニクの直接の祖先種ではないと推定された。

報告書

(5件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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