研究課題/領域番号 |
15K01572
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
松岡 宏高 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (10367914)
|
研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | スポーツイベント / 社会的影響 / ソーシャルインパクト / スポーツマネジメント / 地域社会 / 効果測定 |
研究成果の概要 |
本研究の目的では、スポーツイベントが地域社会に与える影響について検討することを試みた。先行研究の検討より抽出した5つのポジティブな影響要因(経済活性、文化的経験、外部へのイメージ向上、地域プライド、スポーツへの関心)と、3つのネガティブな影響要因(交通・日常生活の妨害、安全面のリスク、経済的浪費)を用いて量的データの分析を行った。2017年開催の冬季アジア札幌大会を研究対象として札幌市民より有効な639部のデータを収集した。尺度の検討を試みた結果、収束的妥当性と弁別的妥当性、さらに概ね基準を満たす適合度が確認された。最も強く認識されたのは、外部へのイメージ向上、次いで経済的浪費であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツの社会的影響は無形であるため、数字で捉えて測定することが困難であり、それらを科学的に把握する試みは未だ不十分である。本研究は、その影響について大規模スポーツイベントを対象に測定を試み、その尺度モデルの妥当性と適合度を確認した点で学術的意義が認められる。また、開催地住民による「地域プライド」「スポーツへの関心」そして「イメージ向上」に対する認識が今後のイベント開催に対してポジティブな影響を与え、一方で、「経済的浪費」にはネガティブな影響が確認された。この結果は、イベントによるポジティブな効果を求める自治体等にとっては、今後のイベントの招致活動のための参考資料となる。
|