研究課題/領域番号 |
16H03651
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
谷口 勇仁 北海道大学, 経済学研究院, 教授 (60313970)
|
研究分担者 |
小室 達章 金城学院大学, 国際情報学部, 教授 (00335001)
藤川 なつこ 神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (30527651)
小橋 勉 同志社大学, ビジネス研究科, 准教授 (20324444)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | 組織事故 / リスクマネジメント / 安全文化 / 規則違反行動 / 報告活動 / 企業事故 / 形骸化 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,組織事故防止のマネジメントについて,詳細な定性的調査に基づき,実証的に解明することである.その際,「規則の形骸化(規則が制定当初の機能を失っている状態)」に注目し,その現象を引き起こす原因を探索することにより,組織事故防止のマネジメントの提言を試みた. 本研究では,規則が形骸化している状態を2つに分類した.第1に,暗黙的な不遵守(従業員が規則を遵守していない状態)」であり,規則違反行動として検討を行った.第2に,形式的な遵守(規則を遵守してはいるが規則が想定している機能は失われている状態)」であり,この具体例として,報告回避行動に注目し検討を行った.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては,実務家の中ではしばしば事故の要因として指摘されるが,学術的には手を付けられていない「形骸化」という概念に取り組んだことである.特に,Zhao&Olivera(2006)の分析枠組を修正し,報告回避行動という興味深い概念について明らかにしたことは,学術的にも意義があると考えられる. 本研究の社会的意義は,形式的な遵守に注目した点である.通常,事故防止活動としては,規則違反行動を防止することのみに焦点があたり,規則違反行動に対する厳罰化も多く見られる.しかし,それに伴い,形式的な遵守が発生している可能性を指摘した点は,事故防止活動に対する貢献と考えることができる.
|