研究課題/領域番号 |
16K03963
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
岩本 明憲 関西大学, 商学部, 准教授 (10527112)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | プライシング理論 / 再販売価格維持理論 / 垂直的外部効果 / 水平的外部効果 / 3C分析 / 再販売価格維持行為 / 価格変更 / プライシング・プロセス / 3C分析 / 垂直的外部性 / 水平的外部性 / 再販売価格維持 / 高価格戦略 / 低価格戦略 / プロモーション戦略 / コミュニケーション戦略 / コミュニケーション・ポートフォリオ・マネジメント / CPM分析 / 動学的・静学的プライシングモデル / 製品開発プロセス / NewAIDA理論 / デジタル広告 / 書籍再販制度 / 返品制 / 書籍電子化 / 再販理論 / 流通の経済学 |
研究成果の概要 |
本研究が明らかにしたのは主に以下の二つの議題に関する事柄である。第一に、マーケティング論における価格理論の知的基盤の構築である。これは第一に、一般的なプライシング戦略の分類およびプロセスに関する新たな理論的枠組みの提唱、第二に価格変更に関して、留保価格と販売価格の差額の変分および企業の平均コストの変分を二軸とした新たな価格変更理論の枠組みであり、これにより価格維持戦略を採用する理論的余地が間接的に同定された。第二に、1980年代以降の再販売価格維持理論の展開を追尾することで、その結論がモデルの仮定に強く依存した非現実的なものであることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における研究成果は、非常に多岐にわたるものであるが、そのうち最も需要な点に焦点を当てると、本研究が執り行ったプライシング理論に関する学説研究は、既存のプライシング理論及びプライシング・プロセスに関する諸説の問題点を明らかにしただけでなく、その革新的改善案を提示したという意味において、マーケティング理論およびプライシングリオンに多大なる貢献をもたらしたと言える。再販売価格維持行為にとって最初のプライシングをどの水準に設定するかは(当該行為の成否にかかわる)極めて重要な課題であり、そのプロセスの抜本的見直しは再販売価維持行為の経済合理性にも係わる議論である。
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