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原子間力顕微鏡を用いた中枢肺動脈のレオロジー解析による肺高血圧症の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K10065
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関大阪大学

研究代表者

成田 淳  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70467562)

研究分担者 岡嶋 孝治  北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (70280998)
研究協力者 桂木 慎一  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード肺動脈性肺高血圧症 / 肺動脈平滑筋細胞 / 原子間力顕微鏡 / 平滑筋細胞 / 細胞レオロジー / 循環器・高血圧
研究成果の概要

肺動脈性肺高血圧症においては、末梢肺動脈における抵抗(レジスタンス)だけではなく、中枢肺動脈におけるコンプライアンスも重要であることが近年理解されてきた。しかしこれまで肺動脈平滑筋細胞における粘弾性が、肺高血圧症においてどのような役割を果たしているのかは確立されていない。本研究では、肺高血圧症患者から得た肺動脈平滑筋細胞において原子間力顕微鏡を用いることでその粘弾性を精度高く計測することが可能となった。肺高血圧症患者においては、粘弾性の高い細胞の一群が存在し、肺血管拡張薬投与によって、その粘弾性は低下することが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、肺動脈性肺高血圧症患者における肺動脈平滑筋細胞の中には、粘弾性の高い細胞群と正常の粘弾性の細胞群とが存在することが明らかとなった。さらに、この粘弾性の高い細胞群は、現在臨床応用されている肺血管拡張薬を投与することによって、粘弾性が正常化することが明らかとなった。このような、キャラクターの異なる細胞群がどのように疾患発症に関わっているのか、その分子メカニズムを明らかにすることによって、新たな治療薬開発につながる可能性がある。また、原子間力顕微鏡を用いた系によって、薬剤が肺動脈平滑筋細胞に有効に作用することをin vitroで検証できることが判明した。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Constitutively active form of natriuretic peptide receptor 2 ameliorates experimental pulmonary arterial hypertension.2016

    • 著者名/発表者名
      Nawa N, Ishida H, Katsuragi S, Baden H, Takahashi K, Higeno R, Torigoe F, Mihara S, Narita J, Miura K, Nakamura K, Kogaki S, Ozono K.
    • 雑誌名

      Mol Ther Methods Clin Dev

      巻: 3 ページ: 16044-16044

    • DOI

      10.1038/mtm.2016.44

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 原子間力顕微鏡を用いた肺動脈性肺高血圧症における肺動脈平滑筋細胞のレオロジー解析2018

    • 著者名/発表者名
      桂木慎一,石田秀和,辰巳奈央,成田淳,小垣滋豊,岡嶋孝治,大薗恵一
    • 学会等名
      第54回 日本小児循環器学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 原子間力顕微鏡を用いた肺動脈性肺高血圧症における肺動脈平滑筋細胞のレオロジー解析2018

    • 著者名/発表者名
      桂木慎一,石田秀和,辰巳奈央,成田淳,岡嶋孝治,小垣滋豊,大薗恵一.
    • 学会等名
      第24回日本小児肺循環研究会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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