研究課題/領域番号 |
16K21065
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療技術評価学
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター (2018) 信州大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
安嶋 久美子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 膵島移植プロジェクト, 研究員 (70584051)
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研究協力者 |
黒田 千佳 信州大学, 医学部
齋藤 直人 信州大学, バイオメディカル研究所, 所長
大橋 俊夫 信州大学, 医学部・メディカルヘルス・イノベーション講座, 教授
前島 大輔 信州大学, 医学部・メディカルヘルス・イノベーション講座, 研究員
河合 佳子 東北医科薬科大学, 生理学, 教授
湯田坂 雅子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 招聘研究員
鈴木 佳代 信州大学, ヒト環境科学研究支援センター機器分析部門, 研究員
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脈管 / ナノ粒子 / 生体安全性評価 / イメージング / リンパ管 / ナノバイオマテリアル / 摘出リンパ管 / 微小循環生理 / リンパ管灌流システム / カーボンナノ粒子 / ドラッグデリバリーシステム / ナノ粒子イメージング / 灌流システム / DDS / 脈管系 |
研究成果の概要 |
再生医療やDDS製剤、生体イメージングの分野において、病変部への標的指向性を持つ機能性ナノマテリアルは、新規の物質であるため、その有用性だけでなく体内動態および生体安全性の評価が重要である。皮下や腹腔、腫瘍内に投与された粒子は脈管系に入り特にナノサイズのコロイド粒子や高分子物質は微小循環であるリンパ系に移行するが、リンパ管やリンパ節に与える影響は明らかでない。本研究ではナノマテリアルの通過経路となるリンパに注目し、生きた摘出リンパ管腔にナノ粒子を灌流させ評価を行うシステムを構築し、ナノ粒子動態解析やリンパ管自発性収縮へのリアルタイムでの影響、組織学的評価による新規の生体安全性評価法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病変部への標的指向性を持つ機能性ナノマテリアルの実用化にはその有用性だけでなく体内動態および生体安全性の評価が重要である。投与されたナノマテリアルが生体内で移動経路となるリンパ管腔にナノ粒子を灌流させ安全性評価を行うシステムを構築した。このシステムによりナノ粒子動態解析と同時に、リンパ管自発性収縮へのリアルタイムでの影響の評価が可能となり、組織学的評価と共に併用することで新規の生体安全性評価法を確立した。この摘出リンパ管腔灌流システムは、ナノバイオマテリアルの生体安全性を評価する手法の一つとして今後有用であり、ナノマテリアルのみならず薬剤など新規のDDS製剤の開発に貢献できることが期待される。
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