研究課題/領域番号 |
17K14020
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 宮崎公立大学 |
研究代表者 |
寺町 晋哉 宮崎公立大学, 人文学部, 准教授 (10775729)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ジェンダー / 新任教師 / 学級 / 生徒指導 / 友だち / 初任者教師 / 困難 / 責任 / 友人関係 / 学級経営 / 学級運営 / 新任教師の困難 / スクールカースト / 人間関係 / 児童生徒指導 / 教師 |
研究成果の概要 |
本研究では主に四つの点が明らかになった。第一に、彼/彼女らの学校時代の友人関係や学級経験に影響されており、新任教師として働く中でも学校時代の経験は影響力をもっていた。第二に、教育実習先の指導教員たちから、児童生徒の関係に対するジェンダー・ステレオタイプが伝えられ、新任教師になる前から児童生徒の関係にジェンダー・バイアスをもっていた。第三に、『月刊生徒指導』で扱われるタイトルにおいて、「男女」は異なるものとして描かれており、生徒指導言説におけるジェンダーも見出された。第四に、新任教師は質量ともに膨大な業務をこなさざるを得ない「担任の責任」がのしかかっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の「ジェンダーと教育」研究では、学校におけるジェンダーを再生産する担い手として、教師は批判対象になる傾向にあった。一方で教師がもつジェンダー観がどのように形成されているのかは明らかにされることが少なかった。 本研究の学術的意義として、教師のもつ生徒指導におけるジェンダー観は、学校時代の友人関係や被教育経験を基盤としながら形成され、学校現場の先輩教師や生徒指導言説が新任教師のジェンダー観を変容させる契機にならないことを明らかにした点が挙げられる。また社会的意義として、「担任の責任」が新任教師としの過酷な労働条件になっていることを明らかにした点が挙げられる。
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