研究課題/領域番号 |
17K14190
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
幾何学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
石原 海 山口大学, 教育学部, 准教授 (40634762)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | DNAトポロジー / 結び目 / 絡み目 / バンド手術 / 交差交換 / ファイバー絡み目 / 結び目解消トンネル / ファイバー結び目 / GOF-knots / 絡み目解消経路 / 低次元トポロジー |
研究成果の概要 |
本研究では,DNAのトポロジーを変える酵素の作用の解明などに応用するために,3次元多様体及び結び目のトポロジーの研究,特に曲面を用いたトポロジーの研究を行い,主に次に挙げる成果を得た。複製DNAの絡み目解消に関して,タイプIIトポイソメラーゼの反復作用によるものと部位特異的組換えの反復作用によるものそれぞれについて特徴づけを与えた。従来の研究よりも弱めた仮定のもとで,比較的単純な基質からの絡み目解消の経路をすべて決定した。また,一般の場合は最初の絡み目解消から得られる生成物をすべて決定し,さらにその作用がトポロジーの観点で唯一つであることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNAのトポロジーを変える酵素の作用のモデルとして有理タングル手術を用いて研究した。中でもバンド手術や交差交換といった最も単純な有理タングル手術の決定問題は一般に非常に難しい。この問題の解決が前進したことが本研究の意義と言える。また,応用面では分子生物学的現象の数学的な意味づけやトポロジーによる証明が与えられたことに意義がある。
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