研究課題/領域番号 |
18K01070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 沖縄県立芸術大学 |
研究代表者 |
森 達也 沖縄県立芸術大学, 美術工芸学部, 教授 (70572402)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 古琉球 / 海上航路 / 貿易陶磁 / 朝貢貿易 / 琉球王国 / 沈船遺跡 / 海上交通路 / グスク / 明朝 / 海上ルート / 沈没船 / 来間島沖海底遺跡 / 久米島 / 水中遺跡 / 福建 / 沖縄 / 陶磁器 / 琉球 / 海上の道 / アジア考古学 / 福州 / 沈船 / 考古学 / 中国 / 朝貢 |
研究成果の概要 |
本研究では、14世紀末から15世紀にかけての中国から琉球にいたる海上ルートを明らかにすることを目的とし、沖縄本島の首里城や久米島、西表島、石垣島、与那国島、台湾の馬祖列島、福建・東洛島沈船などでの出土中国陶磁を調査し、併せてオーハ島海底遺跡と宮古・来間島沖海底遺跡の水中調査、及び久米島の具志川グスクに隣接する田尻原遺跡の学術試掘調査を実施した。その結果、14世紀中頃以前には中国から先島を経由して沖縄本島に至っていた交易ルートが、朝貢が始まった14世紀末以降には尖閣諸島の沿岸を通って久米島を経由して沖縄本島に至るルートに変化したことが推定されるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、古琉球時代の中国、琉球間の海上ルートを研究する上での、久米島の重要性を指摘することができた。14世紀中頃までは中国から先島を経由して沖縄本島に至っていた交易ルートが、冊封が始まる14世紀末頃から、尖閣諸島の沿岸を通って久米島を経由して沖縄本島に至るルートに変化したことが推定されるようになった。久米島の考古学的研究を重視する研究方針は、現在進行中の科学研究費基盤研究A「琉球王国の海上交通路の研究-沈船遺跡、港湾、文献資料、絵画・地図資料の総合調査-」(2023~27年、研究代表:森達也)に引き継がれており、今後琉球、中国間の交流史を研究する上で重要な意味を持つことは間違いない。
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