研究課題/領域番号 |
18K05481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
高橋 信之 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (50370135)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脂質代謝 / 魚油 / DHA / EPA / 消化管 / 食後高脂血症 / 炎症 / 血中中性脂肪濃度 / 脂肪酸酸化 / PPAR |
研究成果の概要 |
本研究では、まず食後高脂血症増悪化のメカニズムを明らかにするため、脂肪含量の違い、あるいは構成脂肪酸の種類の違いで食後高脂血症を評価したところ、脂肪含量が大きくなるにしたがい、また飽和脂肪酸含量が多くなるにしたがい、食後高脂血症が増悪化することが明らかとなった。このとき腸管上皮組織での炎症性サイトカイン発現が増加していたことから、食後高脂血症の増悪化に飽和脂肪酸による腸管炎症が関わっていることが示唆された。一方で、技術的な問題からDHA・EPAの存在形態による抗炎症作用の違いについては、研究期間中に明らかにすることができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、魚油中のDHA・EPAの存在形態の違いによる抗炎症作用ならびに食後高脂血症に対する作用を明らかにすることはできなかった。しかし研究の過程において、高脂肪食摂取、特に飽和脂肪酸の摂取によって腸管上皮組織で炎症が誘導され、その腸管炎症が食後高脂血症を増悪化させる可能性が示唆された。この知見は、今後、食後高脂血症増悪化を改善する食品成分の同定・機能解析において、きわめて重要であり、食後高脂血症をターゲットとした機能性食品の開発につながることが期待される。
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