研究課題/領域番号 |
18K07968
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
白上 洋平 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (50632816)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 肝内胆管癌 / 脂肪肝 / 肥満 / レチノイド |
研究成果の概要 |
これまで確立されていなかった肝内胆管癌の新規動物モデル樹立を目指した研究を行った。肥満を呈するdb/dbマウスに大腸発癌剤azoxymethaneを投与したところ、肝臓において肥満に起因する脂肪肝のほかに、細胆管の増殖性変化および異形成、胆管細胞癌の所見もみられた。野生型非肥満マウスでは、細胆管の異形成や前癌病変は認められなかった。胆管病変がみられたdb/dbマウスの肝臓では、炎症性サイトカインやIGFシグナル経路に関連する遺伝子発現が上昇しており、肝脂肪化の進展による慢性炎症が、胆管の増殖性変化を促進し肝内胆管癌の発生に関与することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活習慣の変化から肥満人口が増加しているが、肥満の存在によりさまざまながんの発生率が上昇することが知られている。本研究結果は、肥満に伴う肝脂肪化の進展による慢性炎症が、肝内胆管癌の発生に関与することを示唆するとともに、肥満を呈するマウスを用いた肝内胆管癌モデルがヒト胆管癌の病態を反映した新規動物モデルとして有用であり、発癌および進展機序の解明や治療法の開発に寄与する可能性を示している。
|