研究課題/領域番号 |
18K12191
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
石田 隆太 慶應義塾大学, 文学部(三田), 訪問研究員 (10814585)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 天使 / 種(species) / 個 / 天使論 / 質料 / 知性 / 自由意志 / ペルソナ |
研究成果の概要 |
13世紀後半から14世紀前半の天使論を理論的に整備するための作業として、(1)ボナヴェントゥラとトマス・アクィナスという二人のスコラ学者に関して、天使の種が一つか複数かという議論を哲学史的な観点から分析した。より個別的には、(2)トマス・アクィナスの天使論に焦点を当てて、種が個であるという種の個体説を以上の(1)から得た知見の下に再検討した。(3)ボナヴェントゥラの質料形相論に注目することで、天使論に自然学的なアプローチを用いる彼の議論を再構成し研究発表を行った。 以上と並行して、ドゥンス・スコトゥスの天使論に関する一次文献の翻訳を公刊した(本邦初訳)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、中世ヨーロッパの天使論を哲学・倫理学研究の俎上に載せるために基礎的な整備を行ったことが挙げられる。これにより、天使論を単なる宗教的な言説として見る以外の可能性を開くことができる。 社会的意義としては、西洋中世哲学のなかでも宗教性が強いように見える天使論を哲学・倫理学研究の枠内で提示することにより、哲学・倫理学が一般的に幅広い射程をもつことを西洋中世哲学研究の視点から示すことができる。
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