研究課題/領域番号 |
18K12753
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07020:経済学説および経済思想関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
北川 亘太 関西大学, 経済学部, 准教授 (20759922)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | J.R.コモンズ / 信用市場 / 債務システム / 所得アプローチ / レギュラシオン理論 / 制度経済学 / 制度的貨幣論 / 信用貨幣 / R.G.ホートレー / 信用制度 / 諮問委員会 / 民主的探究 / 集団的期待 / 信用 / 債務 |
研究成果の概要 |
本研究は、制度経済学の創始者の一人、J.R.コモンズの信用市場についての議論を包括的に理解するために彼の草稿を検討し、彼による信用市場の分析を「所得アプロ―チ」として特徴づけた。さらに、本研究では、彼の分析の特徴は、集団的期待と物価変動との関連性を示したことを指摘した。、それを安定化させるための統治方式が彼のいう「委員会」であった。本研究の成果はアメリカ進化経済学会AFEEの雑誌Journal of Economic Issues 第54巻4号に掲載された。また、本研究などが評価され、アメリカ進化経済学会(AFEE)から2020年クレランス・エアーズ賞を授与された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、以下の3つである。J.R.コモンズの信用市場についての議論はいまだ包括的に検討されていなかった。本研究の第一の意義は、彼の草稿を包括的に調べ、学説史的に彼のアプローチの形成過程を描写し、彼のアプローチを特徴づけたことである。第二に、それにより、彼のアプローチや枠組みが、今日の制度的貨幣論の基盤になりうることを指摘した点である。第三に、彼の議論において、統治の目的の一つが、集団的期待の制度的コントロールであり、彼がその統治の方式の一つとして自主的アソシエーションの代表制という方式を考えていたことを強調した点である。
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