研究課題/領域番号 |
18K16881
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
扇 和弘 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (80464056)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ORMDL3 / B細胞 / オートファジー / 小胞体ストレス / アレルギー性鼻炎 / 肥満細胞 |
研究成果の概要 |
orosomucoid-like 3 (ORMDL3) 過剰発現Daudi細胞を用いてORMDL3のB細胞における機能を解析した。B細胞受容体刺激後のNFATおよびMAPキナーゼの活性化を評価したが、いずれもORMDL3過剰発現による影響は確認されなかった。またThapsigargin(TG)刺激後の、Unfolded protein response 経路における影響の解析を行ったが、ORMDL3過剰発現による影響は確認されなかった。 TG刺激後の生存率に変化はなかったが、クロロキンはORMDL3過剰発現細胞のアポトーシスを促進し生存率を低下させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果からはORMDL3が関与するオートファジーの調節によりB細胞の生理的な機能に影響を与えることなく、B細胞の分化生存が制御される可能性があると考えられた。アレルギー性鼻炎発症に関わるORMDL3がB細胞に与える影響を解析することにより、新たな治療法の開発のきっかけとなる可能性が示唆された。既存の抗ヒスタミン薬による肥満細胞のアウトプットの抑制を中心とした治療では治療効果が不十分である患者も多く、オートファジー機能をターゲットとしたこれまでとは異なる方面からの治療への選択肢を社会に示すことができたと考えられる。
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