研究課題/領域番号 |
19H01228
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐倉 統 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (00251752)
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研究分担者 |
久保 明教 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (00723868)
神里 達博 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 教授 (10508170)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | テクノアニミズム / ロボット / AI / ヒューマンインタフェイス / 文化人類学 / 科学技術社会論 / 人工物 / 文化 / 人工知能(AI) / アニミズム / 技術のパブリックイメージ / 人工知能とロボット / AI・ロボット / 文化比較 / 社会的認識論 / AIと文化 / 人類学 / 国際比較 / AIと社会 |
研究開始時の研究の概要 |
AI/ロボットの倫理的・社会的・法的諸問題の検討は現在西洋諸国の文化的枠組みが中心となっているが、日本など東アジア圏諸国の文化的・社会的特性を活かした視点も必要とされている。本研究はそのための中心概念として「テクノアニミズム」に注目し、その有効性と欠点を人類学や科学技術社会論の観点から多角的に検討し、人と機械の関係を従来の機械論とは異なる視点からとらえる枠組みの提唱を目指すものである。
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研究成果の概要 |
人とAI/ロボットとの共生社会を実現するために、機械を敵視するのではなく生物的な特性を持った存在として扱う「テクノアニミズム」が有効であるとの認識のもと、その理論的検討と科学技術社会論的検討をおこない、実際の人-AI/ロボット関係における文化差の実態解明をおこなった。これにより、テクノアニミズムの有効性と限界を明らかにした。日本のロボティクス研究にテクノアニミズム的要素が見られる事例が散見されることは事実であるが、テクノアニミズムを日本独自のものとみなして良いかどうかはさらなる研究が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人とAI/ロボットの共生関係を構築することは社会的にも技術的にも急務であり、そのための基礎概念としてテクノアニミズムの有効性を一定程度示したことは、今後のAI/ロボットの社会的受容を考察する際の基盤を構築したと言える。また、AI/ロボットの社会的側面における文化差を統一的な視点で分析・考察する枠組みとしてもテクノアニミズムが使えることを示し、AI/ロボットをめぐる規制や指針における文化差を考慮する学術的基礎を提供した。
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