研究課題/領域番号 |
19H01274
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 大阪観光大学 |
研究代表者 |
坪根 由香里 大阪観光大学, 観光学部, 教授 (80327733)
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研究分担者 |
数野 恵理 立教大学, 日本語教育センター, 特任准教授 (00552366)
トンプソン 美恵子 (平野美恵子) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20401606)
鈴木 陽子 (影山陽子) 日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (60366804)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 日本語ライティング / ナラティブ / good writing / 評価基準 / 評価用フローチャート / ナラティブ作文 / 評価項目 / ライティング評価 / フローチャート / 東南アジア / レベル別サンプル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、第二言語としての日本語ライティング評価においてこれまで研究されてこなかった「ナラティブ」を研究対象とし、ナラティブのgood writingの探究とその評価法の開発によって教師支援を行うことを目的とする。 具体的には、ナラティブでは、どのようなものがgood writingとされるのかを探り、評価基準を作成する。それをもとに、ナラティブ作文の評価用フローチャートを開発する。さらに、レベル別サンプル作文をフローチャートとともにウェブサイトで公開することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究はナラティブに関するgood writingの探究とその評価法を開発することを目的としている。そのために、本年度は13回の会議を実施し、以下に取り組んだ。 昨年度延期した渡航しての対面調査は、本年度も渡航制限があって実施できなかったため、代替としてZOOMを使って実施することとした。未実施の12名のうち、本年度は、インドネシアの日本語母語話者教師(以下、NT)1名、日本語非母語話者教師(以下、NNT)1名、タイのNNT3名、ベトナムのNT1名、NNT2名、計8名に対して調査を実施した。調査は、教師が評価する際の思考を把握し、評価の意図を理解するために、ナラティブ作文の評価をしながら思ったことを声に出してもらうThink Aloudの方法を用いて行い、その発話プロトコルデータを収集した。残りの4名は次年度に実施する。 成果発表については、日本語母語話者(大学生)によるナラティブ作文の特徴・問題点等をまとめた論文が『日本語/日本語教育研究』12(ココ出版)に、2種類のプロンプトで書かれたナラティブ作文の評価の違いについてまとめた論文が『アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル』13に、それぞれ掲載された。また、NT20名に対して行った調査結果からNTが考えるナラティブ作文のGood Writingを明らかにした論文が『日本語・日本語教育』5(立教大学日本語教育センター)に掲載された。 さらに、2020年度に実施したオンラインでの調査(Googleフォーム、Excelを使用)に関しては、NT32名、NNT50名から得た結果の分析を行い、ナラティブ作文評価における重視項目については第55回アカデミック・ジャパニーズ・グループ定例研究会で、総合評価と項目別評価の関係についてはタイ国日本語教育研究会第34回年次セミナーで口頭発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、対面での調査ができなかったものの、代替としてZOOMを使用して調査を実施した。新型コロナウィルスの影響で、調査自体は計画していた対面調査14名のうち、4名を残しており、当初の計画からは若干遅れているが、未実施分は次年度に実施する予定である。 上述したように、実施した調査については、順調に分析が進んでおり、成果発表も口頭発表、論文投稿とも計画的に行うことができている。そこからは、本科研の研究課題である、ナラティブ作文では、どのようなものがgood writingとされるのかが明らかにされつつあり、ナラティブ作文評価用フローチャート作成の足掛かりができた。 このように、本年度も一定の進捗と成果がみられるが、対面調査が実施できず次年度に延期していることから、上記の評価とした。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、対面調査が未実施の4名(インドネシアのNT1名、タイのNT2名、ベトナムのNT1名)を対象に調査を行う。また、次年度は最終年度であるため、本科研が目的としているgood writingの評価法開発の最終段階に入る。具体的には、これまでの研究結果等から、評価時の優先順位を検討し、ナラティブ作文の評価用フローチャート(ホリスティック評価、マルチプルトレイト評価:内容、構成、日本語の計4種類)を作成し、調査対象国においてフローチャートを用いた作文評価のセミナーを実施する。さらに、収集した作文の中から、レベル別サンプル作文の抽出を行い、ホームページで公開する。分析済みのデータについては、論文として成果発表を行うことを予定している。
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