研究課題/領域番号 |
19K02835
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
加藤 圭司 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (00224501)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 科学を学ぶ意義 / 学習のレリバンス / 理科授業のデザイン原則 / 横断的認識調査 / 小・中学生 / 理科授業デザイン / 俯瞰する行為 / 知識統合 / 科学の本質的な理解 / 学習文脈 / 未解決な社会的問題 / 横断的調査 / 理科の好き嫌い / 初等・中等教育 / 理科授業 / 科学観 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、新学習指導要領の重点的指導事項である児童・生徒の「科学を学ぶ意義」の育成指針を明らかにすることを目指すものである。具体的には、児童・生徒の「科学を学ぶ意義」に関する意識の実態を、その要素を措定する中で年齢横断的に解明するとともに、その特徴や傾向からその意識が学校教育を通じて有意味に高まっていくための理科授業のデザイン原則を、実践の中から事例的に抽出することを試みる。 そして、抽出されたデザイン原則の妥当性を試行的な授業実践を通じて検証する中で、「科学を学ぶ意義」を感得できる理科授業をモデル的に打ち立てることを試み、これからの理科授業実践に向けた示唆を得ることを目指すものである。
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研究成果の概要 |
本研究の成果は、以下の2点に集約される。1点目は、「科学を学ぶ意義」の認識実態として、加齢や発達に伴って「自然事象に対する興味」→「有用性」→「文化的価値」と、科学を学ぶ意義の捉え方を広げられる生徒ほど、科学に関心を持ち続けられる傾向にあることが明らかになったことである。 2点目は、先の「科学を学ぶ意義」の認識に関わる3つの要素・側面が学習者の中に適切に生じるようにすることに向けて、理科授業のデザイン原則を、本田(2004)で示された「学習のレリバンス」の考え方を前提として、2つの軸による認識の変容モデルとして措定することができたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行学習指導要領における小・中学校理科の重点的指導項目にも挙げられているように、理科学習は、科学概念構築と共に「科学を学ぶ意義」を認識しそれを高めていくことが目指されるべきである。本研究では、児童・生徒の科学を学ぶ意義の認識実態を、加齢や発達の視点からとらえその特徴を明らかにしたことに加え、科学を学ぶ意義の認識を高める授業づくりに向けて、授業を構成する視点としてのデザイン原則の要素を抽出できたことが、大きな成果であると考える。 本研究で導出された理科授業のデザイン原則は、具体的な理科授業として具現化されて、実質的な成果の確認がなされることによって、その意義を明確にすることができると考える。
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