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成長ホルモンの分子量の違いを利用した新しいドーピング検査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K11530
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関日本医科大学

研究代表者

石川 真由美  日本医科大学, 医学部, 准教授 (60398831)

研究分担者 石川 隆紀  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (50381984)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード成長ホルモン / ドーピング / スポーツ / 毛髪 / ドーピング検出方法
研究開始時の研究の概要

成長ホルモン(GH)はドーピングに使用されているが、ヒトの体内に通常存在するホルモンのためにドーピングに使用されたGHの検出が難しかった。
血中にはいくつかの分子量の異なるGHがあり、それぞれが決まった比率で存在している。外部からのGH投与があると、それらの血中での比率が変化する。本研究ではこの特性を生かし、健常人と、GH補充療法を受けているGH分泌不全症の患者とGH補充療法を受けていないGH分泌不全症の患者の頭髪内のGHの分子量を比較検討することで、GHの新しいドーピング検査の開発を試みる。また試料を頭髪とすることで、数ヶ月前のGHのドーピングも検出できる検査法の開発を目的とする。

研究成果の概要

GHには分子量が異なるいくつかのVariantがあり、分子量20,000のGH(20K-GH)は血中のGHの約6%を占め、GH産生に占める割合も一定の割合でほとんど変化がない。外部からのGH投与は、そのほとんどが分子量22,000のGH(22K-GH)であるため血中や尿中の20K-GHの割合が低下する。この特性を活かし、頭髪を20K-GHに特異的な抗体を用いて免疫染色をおこなうことで外部からのGH投与の有無の判定を試みた。正常人では毛根部で20K-GHに特異的な抗体に染まる部分が認められたが、GH分泌不全症でGHの補充療法を受けている患者の毛根では染まらないことが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、毛根部に成長ホルモン(GH)が一定期間、分子として残存することが明らかになった。また体内に少ない分子量20,000のGH(20K-GH)を、20K-GHに特異的な抗体を用いて毛根部で検出できることが明らかになった。
GHは体内にも存在する内因性ホルモンのために、今まではドーピングにGHを使用したか否かの判定が難しかった。頭髪の採取は侵襲が比較的少なく簡便であり、毛根部の20K-GHの免疫染色は、新たなドーピング検出方法につながる可能性が示唆された。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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