研究課題/領域番号 |
19K14440
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
宮島 真貴 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (30779773)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 疾患マネジメント / リカバリー支援 / 精神科早期入院治療 / 認知機能改善療法 / 疾病管理リカバリープログラム / パーソナルリカバリー / 急性期精神科医療 / 認知機能 / リカバリー / 疾患管理 / 臨床研究 / 疾患管理・リカバリー支援 / 自閉スペクトラム症 / 社会参加 |
研究開始時の研究の概要 |
自閉スペクトラム症(以下、ASD)の社会性の障害の背景には、認知機能障害や主観的評価の低さが存在するとされており、早期支援を受けず成人期を迎えたASDの人たちは社会参加を前にしその障害特徴を強めてしまう。本研究は、成人期ASDに対する認知機能改善療法とリカバリー支援プログラムの複合的な介入を行い、機能や症状の「臨床的リカバリー」と、生活の質や自己肯定感などの「主観的リカバリー」の双方への効果を明らかにすることを目的とする。それにより、ライフステージに応じた成人期ASDの支援プログラムの確立と、その他福祉サービスとの連携による社会参加や自立への地域移行の促進に貢献出来ると考える。
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研究成果の概要 |
急性期精神科病棟に入院する気分障害および自閉スペクトラム症傾向をもつ患者への認知機能改善療法とリカバリー支援プログラムの複合支援を行った.その結果,社会機能(GAF, p< .01),主観的(IMRS; p<.05, RAS; p<.05)および客観的パーソナルリカバリー(IMRS; p<.01),不安や抑うつなどの気分障害(POMS; p<.05,QIDS; p=.05)の改善が認められた.さらに,対象者の転帰では,退院後の継続的な外来治療,職場や家庭への復帰といった転機など好転的な転機に至るものが多かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は急性期精神科病棟に入院する気分障害および自閉スペクトラム症傾向をもつ者に,早期入院治療を実施することで,退院後の臨床的・主観的リカバリーの向上を目指した.その結果,社会機能,主観的および客観的パーソナルリカバリー,不安や抑うつなどの気分障害の改善が認められ,加えて退院後の継続的な外来治療,職場や家庭への復帰といった転機に至った.この成果は早期の機能訓練とリカバリー支援が好転的な転帰に影響する可能性を示唆した.
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