研究課題/領域番号 |
20K11401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東洋大学 (2021-2022) 中京大学 (2020) |
研究代表者 |
今 有礼 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (00455445)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 低酸素 / レジスタンス運動 / レジスタンストレーニング / マイオカイン |
研究開始時の研究の概要 |
現在,我が国の糖尿病が疑われる成人の推計が1000万人を超え,高齢化に伴う体力・筋力低下とともに大きな社会問題となっている.インスリン抵抗性は,糖尿病を含む生活習慣病の重要な危険因子である.骨格筋細胞から分泌される生理活性物質(マイオカイン)は,インスリン抵抗性の改善に深く関わっている.近年においては,筋力向上に効果的なレジスタンス運動や低酸素刺激により分泌が促進される新規マイオカインが報告されている. 本研究では,レジスタンス運動および低酸素刺激により分泌が促進される新規マイオカインに着目し,低酸素レジスタンストレーニングがインスリン感受性に及ぼす効果について明らかにすることを目的とする.
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研究成果の概要 |
近年,エネルギー代謝やインスリン感受性の改善に関与している新規マイオカインが,低酸素やレジスタンス運動で分泌が増加することが報告されてきた.本研究では,低酸素やレジスタンス運動で分泌が増加する新規マイオカインに着目し,低酸素レジスタンストレーニングがインスリン感受性に及ぼす効果について検討した.その結果,低酸素レジスタンストレーニングがapelinおよびzinc-α2-glycoproteinの分泌に影響を及ぼさない可能性があること,レジスタンストレーニングによるインスリン感受性増加の程度に影響を及ぼさない可能性があることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の社会的意義は,低酸素レジスタンス運動・トレーニングが,エネルギー代謝やインスリン感受性の改善に関わる新規マイオカインの分泌およびインスリン感受性に及ぼす影響を明らかにし,肥満や糖尿病などの生活習慣病の予防・改善に役立つトレーニング法の開発につなげることであった.しかし,本研究において低酸素レジスタンス運動・トレーニングは,新規マイオカインであるapelinやzinc-α2-glycoproteinの分泌増加やインスリン感受性増加の程度に影響を及ぼさなかった.今後は,肥満者を対象として実験を行うなど,より詳細な検討が必要であると思われる.
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