研究課題/領域番号 |
20K14999
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
門廻 充侍 東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (80819673)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 犠牲者情報 / 死因 / 遺体発見場所 / 津波 / 東日本大震災 / 損傷死 / 焼死 / 津波火災 / 瓦礫 / 犠牲者の海上流出 / 低体温症リスク / 瓦礫から発見された犠牲者 / 津波災害 / 東北地方太平洋沖地震津波 / リアス海岸 / 災害からの生存科学 / 宮城県 / 低体温症 / 溺死 / 犠牲者住所 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで,津波災害の死因は溺死が注目されてきた.東日本大震災では,溺死に加え,焼死や低体温症など様々な死因が報告されている.これは,津波災害における多様な死因の可能性を示唆している.今後起こり得る巨大地震津波において,人的被害を軽減するためにも,人的被害の実態解明が必要である.そこで,本研究では,東日本大震災における宮城県での犠牲者情報を分析し,実態解明および要因分析を行うことで,津波防災への貢献を目指す.
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研究成果の概要 |
東日本大震災における宮城県での人的被害実態解明を目標として,同災害における宮城県での犠牲者情報を用いて死因に着目した研究を推進した.犠牲者の位置情報として遺体発見場所を採用したことで,より実際的な犠牲者分布に基づいた各死因の特徴が明らかになった.本研究の成果は,同災害の人的被害実態解明に貢献し,各死因の特徴を踏まえた津波防災・減災対策の実現可能性を高めたことである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的価値は,これまで防災・減災分野の研究では考慮されていなかった死因を踏まえ犠牲者情報分析を行い,その特徴を明らかにした点である.このような被害実態を踏まえた対策の検討は,我が国の防災・減災を深化する上で重要である.例えば,低体温症犠牲者に関する分析では,研究により明らかになった知見を踏まえて,低体温症リスク想定フロー,低体温症リスクチェクシートのツールを開発し,研究成果の社会実装に貢献した点は,本研究の社会的意義を示している.
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