研究課題
基盤研究(B)
公園の文化装置としての性格には、①「欧化の系譜」をはるかに超えた啓蒙装置としての側面、②空間を記号化する側面、③権力・統治の象徴空間としての側面の3つを挙げることができる。これらの性格を持つことによって公園は、当該地域の伝統や生活に刻まれた人びとの時間の堆積を無にし、現在に固定するだけでなく、その「居心地の悪さ」を矯正する力をも保持することになる。今後公園がより創造的であるためには、公園のもつ「居心地の良さ」が「誰にとってのものなのか」をあからさまに問うことで、公園内の規範がローカルなものであることを認識し、そのうえでそれら規範を自ら変えていく手段を確保することが肝要である。
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