研究課題/領域番号 |
15K18629
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
遺伝育種科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
東 暁史 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 上級研究員 (00391475)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アントシアニン / ブドウ / エピゲノム / 着色 / 発現制御 / 遺伝子 / 植物 |
研究成果の概要 |
果皮が赤色で果肉が無着色のブドウ「紅高」から、果皮アントシアニン高含有(黒色)で果肉も着色する「ブラジル」への変異機構を解明するため、両品種の着色遺伝子領域のDNAメチル化レベルを解析した。「紅高」果皮と果肉のメチル化レベルは「ブラジル」よりも成熟期を通して明らかに高く、着色関連遺伝子群の遺伝子発現量は果皮、果肉ともに「ブラジル」で著しく高くなっていた。このことから、「紅高」から「ブラジル」が生じた原因は「紅高」果皮、果肉組織の着色遺伝子領域のメチル化レベルが著しく低下したことで、「ブラジル」果皮、果肉における着色遺伝子の発現量が増加し、アントシアニン合成系の活性が高まったためと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ブドウのアントシアニン合成を制御する着色遺伝子座のDNAメチル化レベルの解析を着色変異個体を用いて行い、果皮アントシアニン含有量ならびに果肉着色化の新たな制御機構を明らかにした初めての例であり、学術的な意義が高い。また、本研究は温暖化に対応した優良着色品種の開発、ならびに果肉着色個体の効率的な作出に寄与できると期待されることから、今後の我が国におけるブドウ産業の活性化につながる成果として社会的意義も高い。
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