研究課題/領域番号 |
16K08414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
杉山 健太郎 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (50574745)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腎移植患者 / ビタミンK2 / 適応外使用 |
研究成果の概要 |
ビタミンK2(VK2)は、透析患者と健常者の末梢血単核細胞(PBMC)のT細胞マイトゲン応答性増殖を有意に抑制した。この効果は、患者と健常者のPBMCに対して同等に得られた。VK2は活性化PBMCのサイトカイン生成能に大きく影響を与えなかったが、透析患者PBMCに限り制御性T細胞率を濃度依存的に抑制した。腎移植では、ステロイドを含む多剤併用免疫抑制薬物療法が行なわれる。VK2の作用は、透析患者、健常者のPBMCに対し共に個人差が少ないが、ステロイド薬のPBMC抑制作用には個人差が大きい。そこで本研究では、VK2と他の免疫抑制薬の併用を模した薬効評価方法を開発し、これを確立させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎移植における免疫抑制療法は、過剰免疫抑制による日和見感染症やステロイド性の骨粗鬆症等の副作用も散見される。VK2は、透析患者と健常者のいずれのPBMCに対しても増殖抑制効果を示した。その薬効には個人差が少なく、両群のPBMCに対し同等な薬効が得られた。VK2は骨粗鬆症に適応を持ち副作用が少ない。そのため従来の免疫抑制療法にVK2を加えた薬物療法は、免疫抑制薬の減量による副作用軽減とステロイド性骨粗鬆症の軽減に大きく寄与出来ると考えられる。さらに、VK2と他の免疫抑制薬の併用を模した薬効評価系を確立することにより、VK2を併用した腎移植免疫抑制薬物療法の個別化に大きく貢献するものと思われた。
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