研究課題/領域番号 |
17K04387
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
加戸 陽子 関西大学, 文学部, 教授 (10434820)
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研究分担者 |
眞田 敏 広島文化学園大学, 学芸学部, 教授 (60098126)
荻野 竜也 中国学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90335597)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 神経発達症 / 書字のつまずき / Rey複雑図形検査 / 視覚情報処理 / 神経心理学的検査 / 神経発達障害 / 視覚的情報処理 / 教育心理学 / 神経心理学 |
研究成果の概要 |
本研究は神経心理学的検査による神経発達症を伴う小児の書字のつまずきの検討を目的とした。自閉スペクトラム症(ASD)、限局性学習症(SLD)およびASDとSLDの併存(併存群)を対象に書字習得度評価、Rey複雑図形検査(ROCFT)、保護者による学童期用視覚関連症状評価を用いて検討を行った結果、全臨床群にROCFTの模写時の構成方略のつまずきを認めた。また、ROCFTでの非効率的な描画方略は、ASD群の書字の判読性、SLD群の書字習得度との関連を認め、併存群ではROCFTの描画の正確性と書字習得度との関連を認めた。ROCFTの描画特徴をもとにした書字支援の検討が有用と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
限局性学習症以外の各神経発達症児にも書字のつまずきがみられるが、各障害にみられるつまずきの状態について十分な検討は行われていない。また、書字の問題に関し、Rey複雑図形検査を用いた検討は散見されるが、本図形の評価法には様々な種類があり、図の構成方略の評価も行うBoston Qualitative Scoring Systemに注目し検討を行った。Rey複雑図形検査成績はASDとSLDの併存群とSLD群の書字習得度、ASD群およびSLD群の保護者の認識する書字特徴との関連が認められ、図形の描画特徴が書字支援方略の検討の一助となると考えられた。
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