研究課題/領域番号 |
18K18671
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
鈴木 将史 創価大学, 教育学部, 教授 (50216438)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 江戸時代の数学 / 数学道場 / 免許制度 / 作題に重点を置く教育課程 / 算額 / 作題中心の数学カリキュラム / 和算における算術教育 / 自発創造型数学教育 / 組み合わせによる作題 / 作題中心の算数・数学カリキュラム / 児童生徒主体の算数・数学教育 / 構造をもつ問題の作題 / 作題中心数学カリキュラム / 江戸期の算術教育 / 遊歴算家 / 至誠賛化流 / 作題による学習 / 和算 / 算術道場 / 教育課程 / 作題活動 / アウトプット |
研究成果の概要 |
江戸期の日本において、数学研究としての和算のほかに、数学道場とも言われる数学学習環境が、日本全体に広く行きわたっていたことが知られている。 そうした状況の背景として、各地の庄屋周辺の人々に、年貢米の取り立てなどの業務のため、かなり細かい計算が必要とされていたという社会的要因があったことが、現地取材により明らかとなった。しかもそれらの人々には、ある程度の数学的素養をもつのは当然との文化的認識が広がっていたこともわかった。 また、数学学習においては単元ごとの免許が授与される一方、自作の問題を提示し合う習慣が定着しており、その両方が日本全体の数学熱を高めるのに大いに寄与していたことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
江戸期の数学学習熱の高まりに、当時の社会生活状況が強く影響していたことが確認されたことで、算数・数学教育において、現実社会とのつながりを意識させることが、学習意欲の面でも有用であることが改めて裏付けられた。 一方、自作問題を提示し合う学習習慣の姿からは、自ら問題を発見・創作することの重要性が浮かび上がる。これからの不確実な時代を考えるとき、算数・数学教育の新たな教育課程編成にも大いに参考となる。
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