研究課題/領域番号 |
19K11254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
川本 美香 高知県立大学, 看護学部, 講師 (10633703)
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研究分担者 |
時長 美希 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00163965)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Place Attachment / 中山間地域 / 地域づくり / 保健師 / 地域看護学 / 公衆衛生看護学 / 人口減少地域 / 住民 / 公衆衛生看護 / 高齢期 / 里山地域 / place attachment / プレイス・アタッチメント |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、人がつながる生活の場所に着目し、住民のplace attachmentに、住民による健康な地域づくり推進への糸口を見出した。研究目的は、住民が特定の場所との間で育むplace attachmentに着目し、住民による健康な地域づくりを可能にするplace attachmentの解明であり、エスノグラフィの方法論を用いて探求する。調査では、住民のplace attachmentを示すテーマとその意味関係を明らかにし、住民のplace attachmentの構造を明らかにする。本研究は、住民主体のまちづくり推進の役割を担う保健師への、地域づくりケア技術の開発に向かう基礎研究とする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、住民が特定の場所との間で育むPlace Attachmentを明らかにし、住民による健康な地域づくりを可能にするケア技術解明への示唆を得ることである。エスノグラフィの方法論を参考にした質的記述的研究に取り組んだ。本研究の成果は以下であった。(1)Place Attachmentがみられた対象集団が居住する地域の特徴を明らかにした。(2)住民のPlace Attachmentの構造を見出し明らかにした。(3)研究成果を住民による健康な地域づくり実践へと活用した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口減少が著しい地域での調査をとおして、住民の場所との精神的・肉体的な結びつきを見出した。Place Attachmentは、人々の日常を成立させる仕組みをもたらし、『社会生活』『健康維持』『命』をつなぐセーフティネットとなり、人々が段階的に地域社会に受け止められる機能を有していた。人口減少地域を生きる人々の地域社会生活を支える実態を記述によって示した意義は大きい。この成果は、人口減少によるコミュニティの縮小・消滅に対応した地域看護(日本地域看護学会定義に基づく2040リサーチアジェンダ24)として、地域が直面する現実を捉えた政策に貢献する。
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