研究課題/領域番号 |
19K19787
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
高橋 裕介 秋田大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (30823033)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 心疾患 / 耳朶血流 / 心肺運動負荷試験 / 下腿浴 / レーザードップラー血流計 / 運動療法 / 皮膚血流 / 耳朶 / 心不全 / レーザードップラ血流計 / 運動負荷試験 / 足浴 |
研究開始時の研究の概要 |
心肺運動負荷試験(CPX)は運動耐用能(全身持久力)を評価する検査であり,心疾患の予後や運動療法の指標に用いられる.一方で,心疾患患者では末梢動脈が収縮していることが多く,末梢組織の循環不良が生じている可能性がある.しかし,CPXの指標はいずれも全身の総合評価であり,末梢組織の局所循環については知ることができない. 本研究では心疾患を対象にCPX中に耳朶における微小循環(CBF)測定を行い,末梢組織の局所循環の定量化および可視化を行う.さらにその結果と運動療法の効果や予後を調査し,①CBFと運動療法の効果の関連や既存のCPX指標とは異なる新しい予後や運動療法の指標となる可能性を明らかにする.
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は心疾患を対象として心肺運動負荷試験(CPX)に耳朶血流(EBF)という新しい指標を取り入れることで,予後や運動療法に関する新しい指標となりうるかどうかを明らかにすることである.さらにEBFを指標としたより効果的かつ簡便な治療法の開発を目指した.本研究により,運動耐容能の低い心疾患患者は運動負荷でEBFが低下することを明らかにした.最高酸素摂取量は心疾患の予後指標であることから,この結果はEBFが心疾患の予後指標となり得ることを示唆する.さらに健常者を対象とした予備実験を行い,42℃で20分間の下腿浴により,EBFは最大運動強度時と同程度の上昇を示すことを確認できた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの血流計は安静時の測定がほとんどで,運動中の末梢循環不良については十分に検討されていなかった.しかし,運動療法を行う上では運動負荷に対する末梢循環を知ることが有用であり,本研究でCPXに伴うEBFの挙動を定量的に評価することは新しい治療法の糸口となる.その1つとして本研究では汎用性の高い下腿浴に着目し,最適な条件を検証した.これには運動療法の効果を底上げすることが期待できる.
|