研究課題/領域番号 |
19K24268
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 武蔵野大学 (2021) 共立女子大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
福田 友秀 武蔵野大学, 看護学部, 講師 (70846328)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | クリティカルケア看護 / 専門看護師 / 集中治療専門医 / 協働 / ICU / クリティカルケア / 看護師長 / 看護管理 |
研究開始時の研究の概要 |
専門看護師(Certified Nurse Specialist;以下、CNS)は臨床において実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究の6つの役割を軸に高度な看護実践を展開している。CNSはチームの調整者としての役割を求められている一方、CNSはキャリアとして看護師長などの役割を持ちながら臨床の質向上を目指す状況が増えている。 本研究では、集中治療専門医と看護師長役割を有する急性・重症患者看護専門看護師(以下、急性CNS)の協働によるICUの内的変化および死亡率、人工呼吸器装着患者数、ICU長期入室患者数の変化を明らかにすることで、効果的なICU管理のありかたを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的はICU看護師長であるCNSと集中治療専門医との連携がICU患者の在院日数に影響するかを検討することである。研究デザインは単一施設の後方視的コホート研究とし、ICU看護師長としてのCNSと集中治療専門医が協働し始める前後2年間の患者のICU在室日数の差を多変量回帰分析で分析した。データは電子カルテより患者の診断名、年齢、性別、予定・緊急入院、ICU滞在期間、ICUでの治療内容などを収集した。研究期間中に3,135人の患者がICUに入室し、連携前群1,471人、連携後群1,664人であった。看護師長であるCNSと集中治療専門医との連携は、ICU滞在期間の短縮と有意に関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
治療やケア技術の進歩は患者に命を救うだけでなく、心身の機能回復によって社会生活に復帰する機会を増大させた。この背景には多くの医療専門職の尽力があるが、数ある専門職を統括し、効果的な治療やケアを提供できる環境を整えることも必要である。 今回、高度看護実践を担う専門看護師がICU看護師長としてICU組織及びケアを統括しながら集中治療専門医と協働した結果、患者のICU在室日数が減少するという結果を得た。
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