研究課題/領域番号 |
18K00468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
渡辺 将尚 山形大学, 人文社会科学部, 教授 (90332056)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 戦後ドイツ / 再統一ドイツ / ナチズム / 第1次大戦 / 第2次大戦 / 戦争責任 / ゴールドハーゲン論争 / ハンス・モムゼン / 仮想敵国 / 東欧ブロックの崩壊 / ホロコースト / 戦争責任論 / フィッシャー論争 / 東西分裂 / 修正主義 / 新保守主義 / 歴史家論争 |
研究成果の概要 |
本研究は,戦後のドイツ(西ドイツおよび再統一ドイツ)に起こった3つの歴史論争について,「〇〇主義者」といった単純な枠組みに囚われず,論者たちがなぜそのような発言をするに至ったのかを詳細に分析することを目的とした。「3つの歴史論争」とは,1961年の「フィッシャー論争」,1986年の「歴史家論争」,1996年の「ゴールドハーゲン論争」である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
どの論争についてもこれまでさまざまな研究が試みられてきたが,その関心は主に,論者たちのアイデンティティを読み解きながら,彼らを文化的・社会的にいかに位置づけるかに向けられてきた。たしかに,そのようにして描き出されたその時々のドイツの文化的・社会的状況の見取り図が,個々の文学作品や文化・社会現象を分析する上で多大な貢献をしてきたことは疑いがない。しかしその一方で,彼らを一定の枠組みに押し込めてきたことも事実である。 本研究はそのような既存の狭い枠組みを打破するとともに,ともすれば危険な思想ともなりかねない言説が発生する要因を探り,そうした思想の発生を抑止することにも貢献することができる。
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